カテゴリー別アーカイブ: バチカン

バチカン福音宣教省が”新求道共同体の道”神学院の東京設立計画の見直し決定

バチカン福音宣教省が”新求道共同体の道”神学院の東京設立計画の見直し決定

(2019.7.17  カトリック・あい)

 カトリック東京大司教区の菊地大司教がこのほど、大司教区の信徒あてのお知らせで、バチカンの福音宣教省のフィローニ長官から、同省による「Redemptoris Mater」神学院設立計画について見直しを決めた、との通知を受けたことを明らかにした。

 「お知らせ」によると、アジアにおける福音宣教を目的として「新求道共同体の道(ネオカテクーメナート)の信徒を司祭として養成(同神学院規約3項)」するために、「アジアのためのレデンプトーリス・マーテル神学院」を東京を本拠地として設立し、福音宣教省の直轄運営とするーと同省が昨年夏決定、通知を受けていたが、フィローニ長官から菊地大司教に宛てた6月17日付の書簡で、「教皇様ならびに新求道共同体の道の代表と協議の結果、同計画を見直すことを決定した」との通知を受けた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 (「カトリック・あい」解説)

 今回の福音宣教省長官からの”計画見直し”の決定は、同計画の事実上の白紙撤回を意味するとみられる。

 福音宣教省は昨年夏、日本の司教団との事前協議なしに「新求道共同体の道(ネオカテクーメナート)」の司祭を養成する神学院の東京への設置を一方的に通告、さらに神学院の名称を「アジアのためのレデンプトーリス・マーテル神学院」とし、院長、副院長を任命するなど具体的な準備を進めるに至って、日本の司教団の間に大きな物議を醸していた。

 ネオカテクーメナートは1964年にスペイン人信徒、キコ・アルグエイオによって始まった運動。キコは、ジプシーやマドリッドの社会から疎外された人々を対象に、片手にギター、片手に聖書をもって福音宣教を開始。多くの司祭や修道者たちの賛同を得て「共同体」として発展、現在は1万を越える「共同体」が世界各地に存在すると言われる。だが、典礼その他で創始者や共同体の方針、指導を優先する傾向もみられ、英ランカスター教区でそのミサ典礼に規制をかける動きなども出ている。

 日本では、ネオカテクーメナートの神学院が高松教区に設立されていたが、小教区に派遣されたネオカテクーメナート共同体の司祭たちが、独自の司牧を展開し、信徒たちの間に深刻な分裂をもたらした結果、日本の司教団が閉鎖を求め、2009年に閉鎖された。

 閉鎖を求めた理由として当時説明されたのは「現地の司教と東京にいる上長の双方に従属することが、大きな問題」「彼らは、活動している教区の司教に従いたいとは言うものの、それを全く実行していない。とにかく十分でも正当な方法でもない」「権威に関することだけでなく、行なわれるミサの方法にもある。共同体の司祭は、ミサで日本語を使うが聖歌などは異なる。彼らは全てキコ創設者の霊性に従うが、それは私たちの文化は心情からは全くかけ離れている」ということだった、と報道されている。

 さらに、日本の司教団は、ネオカテクーメナートの責任者に対し、活動を5年間停止して、その期間を「日本における活動を反省するためのもの」とし、「5年経過した後に、司教側はネオカテクーメナートと問題の議論を始めたい。私たちは、彼らに立ち去って、二度と戻るな、と言いたいのでは決してない。望ましい形で活動して欲しい。日本語と特に日本文化を学んでほしいのだ」としていた。

 だが、このような求めに対して、当事者であるネオカテクーメナートの責任者やバチカンの福音宣教省から、誠意のある説明が日本の司教団にあった、あるいは突っ込んだ話し合いがされた、とは伝えられていない。そうした中での、一方的ともいえる神学院の再設置は、自身がこの共同体のメンバーと言われる、福音宣教省長官の一方的な”強行”と見られてもしかたがない、との見方も出ていた。

 日本の司教団は今年2月、これまで全国一本だった司祭養成の体制を、東京、福岡2キャンパスからなる一つの「日本カトリック神学院」によるものから、「東京、福岡の二つ東京、大阪両教会管区11教区、長崎教会管区5教区)諸教区共立神学校」という別々の二つの司祭養成の体制に変更することを決め、司祭養成は事実上の「分裂」状態になろうとしている。その中での、バチカン福音宣教省直轄の神学院設立という今回の事態で、小さな日本のカトリック教会共同体は、司祭養成という極めて重要な分野で、三つの体制が乱立し、「日本の一つの教会」の理想からかけ離れ、さらなる危機を迎える可能性がでていたが、少なくとも、新求道共同体の道の神学院設立問題は当面、消えたとみといいだろう。

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世界の飢餓と戦うために連帯と善意が必要、とバチカン訴え

世界の飢餓と戦うために連帯と善意が必要、とバチカン訴え

(2019.7.17 Vatican-news Robin Gomes

「カトリック・あい」HPより

 世界の飢餓人口が2018年に推計8億2000万人に上ったとの国連報告が発表されたのを受けて、バチカンのフェルナンド・チカ・アレラノFAO担当大使がコメントを発表。「人類は、最も貧しい兄弟たちへに義務を十分果たしていない… 飢餓は増え続けており、その数字は極めて危機的だ」と訴えた。

 また、発表された数字は、飢餓の酷さだけでなく、一方で肥満が問題になっていることを示している、とし、世界の成人の6億7200万人、全成人の8人に1人が肥満になっており、栄養不足で苦しむ人が増える一方で、”栄養過多”が増えている問題を指摘。

 こうした現状を変えていくために、国際社会はなすべきことがまだ多くあるにもかかわらず、紛争、経済危機、気候変動などを含む人為的な原因解消に取り組む意思が欠如している、と批判した。

 さらに、大使は、教皇フランシスコがかねて言われているように、世界の飢餓解消のために一人一人の取り組みが求められており、「まず第一に食料を無駄にしないこと、そして、福音書のサマリア人のたとえ話に出てくるラビやレビ人のように、助けを必要としている人々を前に目を閉じ、飢えに苦しむ声を聴こうとせずに、通り過ぎないこと… 小教区、NGO、その他の場で積極的に取り組みがされているが、もっとできることがある」と述べた。

 また大使は、教皇が先月にバチカンでのFAOの会議出席者たちとの会見で「飢餓は、一人の苦しみが皆の苦しみであるがゆえに、どの人にも関わる問題です」と言われたこと、また、世界には食料が過剰な国とアフリカのように不足している国がある現状を踏まえて、水の活用、食料の生産と公正な配分を訴えられたことを取り上げ、「こうした不平等は、本当に残酷なことです」と語った。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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世界の飢餓人口8億2000万人、一方で肥満者増加続く-国連報告、バチカン対応訴え

世界の飢餓人口8億2000万人、一方で肥満者増加続く-国連報告、バチカン対応訴え

「カトリック・あい」HPより

 2019年7月15日、ニューヨーク – 最新の「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書によると、2018年は推計8億2000万人が十分な食料を得ることができませんでした。これは、2017年推計の8億1100万人から上昇し、世界の飢餓人口は3年連続で増加しています。報告書はこのような状況は、「持続可能な開発目標(SDGs)」の2030年までに「飢餓をゼロに(ゼロハンガー)」を達成するための大きな課題となっていると指摘しています。

 報告書はまた、発育阻害の子どもの数を半減させ、低出生体重児を減らすという目標への歩みは非常に遅く、SDG2の栄養関連ターゲットの達成がさらに危うくなっていると述べています。 同時にこれらの課題に加え、過体重と肥満は世界の全地域で増加しており、特に学齢期の子どもと大人に著しいとしています。 いずれの大陸においても、食料不安に陥る可能性は男性よりも女性のほうが高く、ラテンアメリカでその差が最も顕著です。

 「困難を伴う現在の傾向に対処していくために、私たちは大規模で多様なセクター間の連携をより大胆に行っていく必要があります」と国際連合食糧農業機関(FAO)、国際農業開発基金(IFAD)、国連児童基金(UNICEF)、国連世界食糧計画(国連WFP)、世界保健機関(WHO)の各代表は報告書の共同序文で呼びかけています。 飢餓は、経済成長が遅れている多くの国々で増加していて、特に、中所得国と一次産品貿易に大きく依存する国で顕著です。報告書はまた、飢餓人口が増加している多くの国々では所得格差が拡大していて、貧しく脆弱で社会から疎外されている人々にとって、景気の低迷や悪化に対処することが一層困難な状況となっています。

 国連各機関の代表は、「私たちは、貧しい人々に対して包括的な構造変革を実施する必要があります。それは、経済の脆弱性を低減し、飢餓と食料不安、そしてあらゆる形態の栄養不良に終止符を打つための軌道から外れないよう、人々に焦点をあて、コミュニティを中心に据えたものであるべきです」と述べました。

*アフリカとアジアで遅れる進展

 状況がもっとも厳しいのはアフリカであり、飢餓蔓延率が世界で最も高いです。また、アフリカのどの地域でも飢餓蔓延率がゆっくりと着実に上昇しています。特に東アフリカでは、人口の3分の1に近い人々(30.8%)が栄養不足に苦しんでいます。気候や紛争といった要因に加えて、経済の低迷と景気の悪化が飢餓の増加を助長しています。2011年以降、経済の低迷や停滞によって飢餓が増加している国のうち、半数近くがアフリカ諸国です。

 飢餓人口の最も多い地域はアジア(5億万人以上)、その多くが南アジア諸国に住んでいます。あらゆる形態の栄養不良について、アフリカとアジアの両地域が絶対的な割合を占めており、世界の発育阻害の子ども10人中9人が、消耗症の子ども10人中9人がこの二つの地域に集中しています。南アジアとサハラ以南のアフリカ地域では3人に1人の子どもが発育阻害です。 発育阻害と消耗症の問題に加え、アジアとアフリカは、世界の子どもの肥満人口の75%近くが住んでいる地域でもあります。この原因は、主に不健康な食生活によるものです。

*飢餓を超え

 今年の報告書は新しい指標を導入し、食料不安を複数の要因の重大度によって測定て、中程度および深刻な食料不安の蔓延に関するSDG2の進展をモニタリングしています。この指標は、過去12ヶ月の食料へのアクセスについて直接人々から集めたデータに基づき、「食料不安の体験の尺度(Food Insecurity Experience Scale: FIES)」を用いています。中程度の食料不安を体験している人々は、食料を入手出来る可能性の不確実性に直面しており、摂取する食料の質や量の妥協を強いられています。 同報告書は、20億人以上の人々(大半が低・中所得国に住んでいる)が、安全で栄養のある十分な量の食料への定期的なアクセスが出来ないと推定しています。しかし、食料へのアクセスは高所得国においても問題となっており、北米と欧州に暮らす人々の8%が、安全で栄養のある十分な量の食料への定期的なアクセスが出来ません。 増加し続ける世界人口に対し、持続可能な生産によって健康的な食料を提供するため、フードシステムの大きな変革が求められています。

*主要な数

 2018年の*世界の飢餓人口:8億2160万人(9人に1人)- アジア:5億1390万人- アフリカ:2億5610万人- ラテンアメリカ・カリブ海地域:4250万人 *中程度および深刻な食料不安の人口:20億人(26.4%)*低出生体重児:2050万人(7人に1人)*発育阻害(低身長)の5歳未満児:1億4890万人(21.9%)*消耗症(低体重)の5歳未満児:4950万人(7.3%)*過体重の5歳未満児:4000万人(5.9%)*過体重の学齢期の子ども・若者:3億3800万人*大人の肥満:6億7200万人(13%、大人の8人に1人)

 この報告書は、飢餓の撲滅、食料安全保障の促進、あらゆる形態の栄養不良の根絶を目指している「持続可能な開発目標 (SDGs)」のゴール2、ゼロハンガーへの進捗状況を確認するものでもあります。  2017年版の報告書は、飢餓増加の3つの主要因として紛争、気候、経済停滞を指摘しました。今回出された2018年版の報告書は、食料安全保障と栄養における経済停滞と景気悪化の役割に焦点を当てています。 栄養不足の蔓延率については、以前の報告書との比較は避けるように願います。なぜなら、毎年の報告書発行に際し、遡及修正も含め、データ全体一式が見直され、修正されているからです。このような方法により最新の報告書では、前回の報告書発出以降に入手された新たな情報が反映されています。

 報告書概要はこちらから(英語) http://www.fao.org/state-of-food-security-nutrition/en/  

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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バチカン人事:新広報局長にマテオ・ブルーニ氏

2019年7月18日バチカン放送日本語課の記事より。

バチカン人事:新広報局長にマテオ・ブルーニ氏

教皇フランシスコは、バチカンの新しい広報局長に、広報局のメディア・オペレーション責任者、マテオ・ブルーニ氏を任命された。

教皇フランシスコは、7月18日、バチカンの新しい広報局長として、マテオ・ブルーニ氏を任命された。

ブルーニ氏は、1976年、英国に生まれた。ローマ大学ラ・サピエンツァ文学部卒業後、2009年より、バチカン広報局勤務。登録担当課のコーディネーターを務める。2013年より、教皇の海外司牧訪問における、報道関係者のためのオーガナイザーおよび引率責任者。2016年、メディア・オペレーションおよび登録担当課責任者。長年にわたり、カトリック教会系の人道援助や高齢者支援の活動に携わってきた。

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また、教皇フランシスコは、同日、アレッサンドロ・ジソッティ氏(45)と、セルジョ・チェントファンティ氏(59)を広報省編集局の副編集長に任命した。

ジソッティ氏は、ローマの国連組織の広報に携わった後、2000年、バチカン放送局の編集者となり、2011年より副編集長を務めた。バチカンのメディアの組織改革後、2017年、広報省のソーシャルメディアのコーディネーター、2018年12月からは、グレッグ・ブルク前局長辞職に伴い、暫定広報局長の任にあった。

チェントファンティ氏は、ジャーナリストとしてカトリック系の新聞・雑誌等で活動後、1986年より、バチカン放送局の報道番組に従事、様々なニュース番組の副責任者、責任者を歴任した。2017年から、広報省のマルチメディア編集センターでラジオ番組および「バチカン・ニュース」のコーディネーターを務めていた。

18 7月 2019, 14:58
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バチカン市国:「プラスチック・フリー」を目指して

2019年7月17日バチカン放送日本語課の記事より。

バチカン市国:「プラスチック・フリー」を目指して

バチカンは、市国内で使い捨てプラスチックをなくす目標を設定した。

バチカン市国は、領域内における使い捨てプラスチックの消費を段階的に減らし、

「プラスチック・フリー」を目指す計画を設定した。

バチカンは、環境保全への世界各国の取り組みに足並みを合わせると共に、教皇フランシスコの回勅「ラウダート・シ」が説く統合的エコロジーと環境的回心への招きに従い、市国内での資源回収やリサイクルなど、エコロジー問題に対する関心の向上と実際の行動に努めている。

このたび、バチカン市国で庭園整備と美化・清掃を担当する造園・清掃課は、市国内での使い捨てプラスチック製品の販売を段階的に停止するよう関係局に通達した。

市国内で使い捨てプラスチック製品の在庫が終了するのは、今年末とみられる。

バチカンでは、近年、ごみの分別とリサイクルが進められ、2016年には市国内に特殊ごみ、粗大ごみ専用の収集センターが設けられ、2018年にはセンターの強化により、EUの廃棄物分類に沿った扱いが可能になった。

造園・清掃課の責任者によれば、最もごみの分別回収が難しいのは、大勢の巡礼者であふれる聖ペトロ広場である。幸い、プラスチックに関しては、広場の柱廊に置かれた専用のごみ箱がよく機能しており、そこから毎日およそ10㎏のプラスチックが回収されるという。

また、市国内の生ごみ、バチカン庭園およびカステルガンドルフォ離宮の庭園の剪定や除草作業で発生する枝木や草葉は、堆肥化により、再利用のサイクルができているという。

17 7月 2019, 17:09
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今年10月に、ニューマン枢機卿ら、5人の列聖式

2019年7月1日バチカン放送日本語課の記事より。

今年10月に、ニューマン枢機卿ら、5人の列聖式

ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿ら、5人の福者の列聖式が、今年10月にとり行わる。

教皇フランシスコは、7月1日、列聖をめぐる件のために、バチカン宮殿で枢機卿会議を開催。この会議において、次の5人の福者の列聖が決定した。

・ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿(英国1801-1890、英国におけるオラトリオ会・創立者)

・ジュゼッピナ・ヴァンニーニ修道女(イタリア1859-1911、聖カミロ修道女会・共同創立者)

・マリア・テレザ・チラメル・マンキディヤン修道女(インド1876-1926、聖家族修道女会・創立者)

・ドゥルス・ロペス・ポンテス修道女(ブラジル1914-1992、神の母の無原罪宣教女会・修道女)

・マルグリット・ベイズ(スイス1815-1879、在世フランシスコ会・会員)

教皇は、この決定に伴い、上記5人の福者の列聖式を、「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」開催期間中の、今年10月13日(日)にとり行うことを発表された。

01 7月 2019, 16:37
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教皇庁:環境保護のための祈りと行動の月間「被造物の季節」への参加呼びかけ

2019年6月18日バチカン放送日本語課の記事より。

教皇庁:環境保護のための祈りと行動の月間「被造物の季節」への参加呼びかけ

教皇庁人間開発のための部署は、環境保護のために祈り、行動する月間「被造物の季節」への参加を呼びかけた。

教皇庁の人間開発のための部署は、環境保護のために祈り、行動する月間「被造物の季節」」への参加を、書簡を通して呼びかけた。

「被造物の季節」(Season of Creation)は、被造物を保護するための祈りと行動の月間で、カトリック教会をはじめ、キリスト教諸教会が広く参加するエキュメニカルで国際的な運動。

「被造物の季節」は、「被造物を大切にする世界祈願日」である9月1日から、アッシジの聖フランシスコを記念する10月4日まで行われる。

この期間、世界中のキリスト者は、被造物と隣人への愛を通して、創造主である神に栄光を帰すよう招かれている。

教区や小教区など、世界中の様々な共同体が、この期間のため、被造物の保護を念頭に、祈りや聖体礼拝、実践的行為、政治への働きかけ、アピールなどを企画・実行するように呼ばれている。

教皇庁人間開発のための部署は、司教らに宛てた書簡で、「わたしたちの共通の家」としての地球環境を守るためのこのエキュメニカルな行事を、司牧活動の一部として責任をもって準備するよう励ましている。

18 6月 2019, 18:12
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アマゾン周辺地域のための特別シノドス:「討議要綱」発表

2019年6月16日バチカン放送日本語課の記事より。

アマゾン周辺地域のための特別シノドス:「討議要綱」発表

今年10月に開催される「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」の討議要綱が発表された。

バチカンで、今年10月、「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」が開催される。

「アマゾン、教会と統合的エコロジーのための新たな歩み」をテーマとするこのシノドス開催に先立ち、会議の指針・ベースとなる討議要綱が、6月17日、シノドス事務局より発表された。

討議要綱は、第一部「アマゾンの声」、第二部「統合的エコロジー:土地と貧しい人々の叫び」、第三部「アマゾン地域における預言的教会:挑戦と希望」から構成される。

ここで定義されるアマゾン地域は、ブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナを含む、780万平方㎞に広がり、そのうちアマゾン熱帯雨林は、530万平方㎞、地球上の熱帯雨林の約40%を占める。

第一部「アマゾンの声」では、このアマゾンの地域と人々の現実を展望。アマゾンの自然と結びついた人々の営み、文化に注目しつつ、その豊かな環境と、住民の生活や人権が、破壊と搾取によって脅かされている現実を見据える。

第二部「統合的エコロジー:土地と貧しい人々の叫び」では、統合的エコロジーの視点から、アマゾン地域が傷つけられ、歪められ、苦しみや暴力、汚職の舞台となっている現状を知り、組織犯罪や人身取引の犠牲になる人々、住み慣れた土地を離れざるを得ない人々、また多くの危機にさらされている未接触部族の状況などを考察する。一方で、自然と深く関わってきたアマゾンの人々の叡智が、人類の希望でもあることを発見する。

第三部「アマゾン地域における預言的教会:挑戦と希望」では、アマゾン地域の教会の新たな歩みを模索。福音宣教、インカルチュレーション、典礼、遠隔地域での司牧など、様々な角度から問題を取り上げ、その対応や可能性を探る。

17 6月 2019, 18:52
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人事:長崎大司教区の補佐司教に中村倫明師

2019年5月31日バチカン放送日本語課の記事より。

人事:長崎大司教区の補佐司教に中村倫明師

教皇フランシスコは、長崎大司教区の補佐司教に中村倫明神父を任命された。

教皇フランシスコは、5月31日、長崎大司教区の補佐司教として、同教区・三浦町教会の主任司祭、中村倫明神父を任命された。

中村被選司教は、1962年生まれ、長崎県出身。1988年、司祭叙階。長崎大司教区内各地の小教区主任司祭を歴任、長崎カトリック神学院、福岡サン・スルピス大神学院で養成担当を務め、日本カトリック神学院で神学の教鞭をとった。

31 5月 2019, 13:26
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未成年者保護、虐待根絶の効果ある戦いはこれからだ(VaticanNews 解説)

「カトリック・あい」より

未成年者保護、虐待根絶の効果ある戦いはこれからだ(VaticanNews 解説)

(2019.2.24 Vatican News Andrea Tornielli=バチカン暫定報道局長)

(解説)

 未成年者保護のための4日間の会議が24日、教皇フランシスコの閉幕挨拶で終わった。だが、この問題に対するさらなる効果的な戦いに関する仕事はまだ終わらない。

 「この後ろに、悪魔がいます」-教皇は閉幕挨拶の中でこのように即席の言葉を付け加えた。バチカンのサラ・レジーナでのミサの終わりに、祭服を付けたままで、この忌まわしい事柄について、大胆で現実的なやり方で話された。「このような痛々しい問題の中に、私は、小さき者たちの純真な姿さえ容赦しない邪悪な者の手を見ます。このことが私にヘロデのことを考えさせます-彼は権力を失うことへの恐怖に突き動かされ、ベツレヘムにいる全ての子供たちの殺害を命じました」。

 教皇はこれまでにも、海外訪問途上の機上でのジャーナリストたちとのやり取りの際に、性的虐待を”黒ミサ”と対比して語られたことがある。そして「この後ろに、悪魔がいる」、邪悪な者の手がある、と話された。だが、このように言われることは、全ての説明をお忘れになったり、個々の個人的な責任と組織全体の責任を小さくしたりすることを意味しない。もっと深い文脈に置くことを意味するのだ。

 挨拶で、教皇は、教会だけでなく、世界で起きている虐待について話された。だが、これには、教会と関係する場でなされた虐待の重大さを減殺する意図を全く持たない父親であり司牧者の懸念を示そうとしたものだ。なぜなら、この問題の忌まわしい、非人間性は、「教会において、(教会外よりも)はるかに重大で恥ずべきもの」となるからだ。

 信仰生活のあり方を教えてもらおうと信頼して司祭に託した自分の娘や息子が、体も心も取り返しがつかないほどボロボロになって帰って来たのを、親たちは目の当たりにする… 「怒りを露わにするのはもっともなことです… 教会は、神の憤りをそこに見ます-偽者の聖職者に裏切られ、侮辱された親たちの中に」と教皇は語られている。

 教皇は閉幕の挨拶で、福音を宣べ伝えることに人生を捧げている-小さき者たち、自分で身を守ることのできない者たちを教育し、保護し、イエスに倣うことに自身の命をゆだねている-多くの司祭、男女修道者に感謝を示した。邪悪さの底知れない淵に直面しても、善きものを私たちに忘れさせることがない。それははちきれんばかりの無益な自尊心ゆえではなく、模範としてどこを見、誰に倣うかを知る必要のゆえだ。

 しかし、バチカンでの今回の会議は、単に”腹に浴びせた一発のパンチ”ではなかったー参加したちに、邪悪と罪の破壊的な行為、そして赦しを乞い、神の恩寵の助けを願うことを強く意識させた。そしてまた、過去数日の間に浮上してきたものに、効果的に実行することが可能な選択肢をもって、具体的な形を与えようとする硬い意志を証明した。

 罪の重大さの認識と、今回の会議を特徴づけた助けを願う天への止むことのない訴えが、刷新された実際的な決意を伴って、教会の環境が未成年と傷つきやすい成人たちにとってますます安全なものとなることを確実にするように。この決意が社会の全ての他の場所にも広がっていくという希望とともに。、

(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)

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