ニカラグア:対話仲介役の司教や教皇大使らに暴力

2018年7月10日バチカン放送日本語課の記事より。

ニカラグア:対話仲介役の司教や教皇大使らに暴力

政権と反政府派による衝突と混乱が続くニカラグアで、対話の仲介役を務める司教らが、民兵からの暴力を受けた。

ニカラグアでは、現政権およびその政策に反対する市民の抗議運動が続き、これに対し、政権側は激しい弾圧を行ってきた。米州人権委員会の発表によれば、これらの衝突で死亡した人は、今年4月からすでに200人以上にのぼる。

こうした中、ニカラグアの司教協議会は、政権と反政府派を仲介し、国内対話の促進を模索していた。

司教らは、対話と歩み寄りのプロセスとして、反対派が望んでいる、2021年予定の次期大統領選挙の前倒しをオルテガ大統領に提案。しかし、同大統領は、7月7日、これを受け入れない姿勢を表している。

マナグア大司教のレオポルド・ブレネス枢機卿と、シルヴィオ・バエス補佐司教、そして、駐ニカラグア教皇大使のスタニスラウ・ワルドマー・サマータグ大司教からなる使節は、9日、暴力による多くの犠牲者を出した、同国南西カラソ県・ディリアンバを司牧訪問。

一行は聖体顕示台を掲げ、平和の行進をしている時に、政権派の民兵らの雑言を受けた。

司教らはそれに動ぜず、聖セバスティアノ教会に向かった。同教会には反対派の負傷者らを助けたという理由で非難されている地元の修道者たちがおり、司教らは、これらの修道者に連帯を伝えるために教会を訪れる必要があった。

同教会の前で、民兵らは一行と修道者らを攻撃し、バエス司教は腕を、共にいたミゲル・マンティカ師は首を負傷。また、居合わせたジャーナリストたちは、携帯電話を奪われ、カメラを壊されたという。

ニカラグア司教協議会は、物理的また言葉による暴力を厳しく非難すると共に、司教らによる使節は、警察と民兵による暴力の犠牲となった地域の司祭と信者を司牧訪問することで、苦しむ人々に寄り添うという、イエス・キリストから託された使命を果たした、と声明した。

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