教皇「飲料水へのアクセスは、人間の尊厳から発する権利」

2018年11月8日バチカン放送日本語課の記事より。

教皇「飲料水へのアクセスは、人間の尊厳から発する権利」

教皇フランシスコは、水をテーマとした会議にメッセージをおくられた。

11月8日、ローマの教皇庁立ウルバノ大学で、「公益の管理:飲料水へのアクセスをすべての人に」をテーマとする国際会議が開催された。

この会議は、教皇庁の人間開発のための部署(長官 ピーター・タークソン枢機卿)の主催で行われた。

教皇フランシスコは同会議の参加者に宛てたメッセージで、飲料水へのアクセスは、人間の尊厳に直結する権利として認識されるべき、とアピールされた。

「水は生命にとって本質的なもの」と述べた教皇は、世界の多くの地域において、衛生的な水へのアクセスがないために、人々が尊厳ある生活をおくることができない状況を注視。

中でも衛生的な水を得ることができない人々が、非衛生的な水が原因で病気になったり、しばしば亡くなっていることは、21世紀の人類にとって恥ずべきことと述べられた。

残念なことに、飲用水を安定して得られない多くの国々では、武器や軍用品の供給には事欠かないために、状況は悪化するばかりであり、また、収賄や経済的利害が、水へのアクセスを保証するための連帯精神に基づく努力を妨げている、と教皇は指摘。

行政・教育・技術・経済のすべての組織が一体となり、強い意志をもってこの水問題に取り組むべき、と訴えられた。

回勅「ラウダート・シ」で述べた、真のエコロジーのための責任と連帯ある生活スタイルを提示する教皇は、「飲料水へのアクセスは人間の尊厳から発する権利であり、水を単なる商品と見なす概念とは相いれない」と説かれた。

教皇は、人類家族の公益をすべての人が享受できるよう、福音的な教えとその精神は、そのための具体的な取り組みを励ましていると強調。

「お前たちは、(わたしが)のどが渇いたときに飲ませてくれなかった」(マタイ25,42)という、福音書の言葉を引用しつつ、信仰の眼差しをもって、すべての渇いた人の中に、神ご自身の姿を見つめるよう、呼びかけられた。

08 11月 2018, 17:09
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